2018年6月8日金曜日

【立春】末候  「魚游於水」(うおみずにあそぶ)の心得


 「魚游於水」「鳥遊於雲」は逍遥遊という生き方を説いたもので、中国古典の「荘子の第一節」にある言葉。それによると、「とらわれのない自由なのびのびした境地に心を遊ばせること、とらわれのない自得の楽しさ」を指すのだそうです。荘子は、逍遥遊編の中で、「無窮に遊ぶものは、何にも頼ることがない」と書いています。
 な〜んて、哲学を持ち出して煙にまくのは、魚につながる住まいにまつわる言葉が(思いつか)ないからでして、決してこの書き物の価値をあげよう……、なんて、よ、よこしまな考えがあるわけではありません。ただ、栖間居づくりとなると、それなりの哲学をもたねばなり建ちますまい。とまぁ、そはさておき二十四節気第三候ともなれば寒気も緩み、こたつを出でて家づくりをば、、む、夢創いたしませんこと〜。
 流行りにとらわれず、惑わされることなく、しっかりした栖間居る学を身につけんが為いざ遊学にいでましょうぞ。春に基礎工事、梅雨までに屋根瓦を葺き、土壁を塗り終わり夏の多湿の間にじわりと乾燥させて、時候のいい秋に造作を整えるる。これ家創学也〜〜。

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